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机の上のカード型AIボイスレコーダーと、比較のボードに並ぶほかのレコーダーを描いたボクセルアート

会議や打ち合わせを録音しておきたい。でもスマホで録ると、録音中ずっとスマホを手放せないし、容量も気になる。そこで「AIボイスレコーダー」を調べてみると、Notta Memo、PLAUD、Ankerのものまで出てきて、違いがよく分かりません。

僕は普段Notta Memoを使っています。この記事では、その使用感をもとに、主な競合と公式仕様を並べて比べてみました。

この記事で分かること

  • AIボイスレコーダーの「本体」と「サービス」の役割の違い
  • Notta Memoの仕様と、僕が実際に使って感じたこと
  • PLAUD NOTE Pro・NotePin S・Soundcore Workとの違い(本体・料金・AI連携)
  • 自分の使い方なら、どれを選べばいいか

AIボイスレコーダーは「録音機+文字起こしサービス」のセット

AIボイスレコーダーは、本体だけで文字起こしをするわけではありません。本体は録音と保存に専念し、そのあとアプリやWebのサービスが文字起こしや要約をします。

AIボイスレコーダーは、本体とサービスの二人三脚本体がやるのは録音と保存まで。文字にするのはサービス側
本体(ハードウェア)サービス(アプリ・Web)録音するマイクで拾い本体に保存同期するWi-FiやUSB-Cで送る文字起こしAIが文字にする要約・翻訳テンプレートで形を整える使い回す共有・検索・字幕に比べるときは、本体の性能とサービスの使いやすさを分けて見る。Nottaは、動画ファイルやWeb会議もサービス側から直接入れられる。
表で見る
工程担当やること
録音する本体マイクで声を拾い、本体に保存する。スマホがなくても録れる
同期する本体録音をアプリ・Webへ送る。Notta MemoはWi-Fi、Type-C版やMagBridgeケースならUSB-Cでも
文字起こしサービスAIが音声を文字にする。Nottaは58言語に対応
要約・翻訳サービス議事録などの形に要約し、必要なら翻訳する
使い回すサービス共有する、あとから検索する、SRTで書き出して字幕にする

なので比べるときは、次の2つを分けて見る必要があります。

  • 本体:どれだけ遠くの声を拾えるか、何時間録れるか、電話も録れるか
  • サービス:月に何時間文字にできるか、要約や翻訳、ほかのデータとまとめられるか、料金

本体の性能がどれだけ高くても、毎月の文字起こし時間が足りなければ使いにくくなります。逆に、サービスが便利でも、録音が聞き取りにくければ文字起こしの質は上がりません。この2つをセットで見るのがポイントです。

Notta Memoの主な仕様

項目 Notta Memo(通常版) Notta Memo Type-C版
価格(税込) 23,500円 25,500円
重さ・厚さ 約28g・3.5mm 3.5mm
マイク MEMSマイク4基+骨伝導センサー1基、360°集音 同左
録音時間 約30時間、待機約28日 公式ページに「約30時間」と「連続録音 最大5時間」の両方の記載あり
保存 オフラインでも本体に保存 32GB
充電 専用のマグネット式ケーブル USB-C
同期 Wi-Fiでクラウドへ Wi-Fiに加え、USB-CでPCにつなぎNotta Webへ直接(最大800KB/s)
録音モード 対面/通話を物理スイッチで切り替え 同左
文字起こし 58言語、公称精度 最大98.86% 同左
リアルタイム翻訳 23言語、2か国語が混ざった会話にも対応 同左
購入特典 Starterプラン(毎月300分の文字起こし)が永久無料、要約テンプレート30種類以上 同左

通常版でも、別売りのMagBridge Type-Cケース(4,500円)を使えば、USB-CでNotta Webへ同期できます。

僕がNotta Memoを使っている理由

僕はNottaを3年以上使っています。使い方は大きく2つです。

  • 会議や打ち合わせの記録:対面でも、Zoomでも、議事録づくりにNottaを使っています
  • 動画の文字起こし:セミナーや講義の動画を200本以上アップロードして、文字起こししてきました。英語の動画は、日本語に翻訳して内容を確認しています

このうち、対面の会議や打ち合わせで活躍しているのがNotta Memoです。

スマホとは別に、録音専用の機械を持てる

打ち合わせのテーブルでカード型レコーダーが録音を続け、人物はその横でスマホを普通に操作しているボクセルアート

スマホで録音していると、録音中もスマホは手放せません。調べ物をしたり、連絡を返したり、ほかのアプリを使いたい場面は意外と多いものです。

Notta Memoなら、録音はMemoに任せて、スマホは普段どおりに使えます。スマホを操作していても、録音は別の機械で続いている。この安心感が大きいです。

容量を気にしなくていい

長い会議や打ち合わせをスマホで録ると、スマホの空き容量が気になります。Memoは録音を本体に保存して、あとからNottaへ同期します。スマホの容量を気にせず録れるようになりました。

「録音はMemo、そのほかはNotta」と使い分けられる

対面の会話はMemoで録る。Zoomの会議や撮影済みの動画は、NottaのWebやアプリで文字起こしする。入口は違っても、最後はすべて同じNottaの中にたまっていきます。

あとから探すときも、「あの話はどこで録ったっけ」と迷わずに済みます。録音専用の機械と文字起こしサービスが同じ会社のもので、そのままつながっているのが、僕にとっての一番のメリットです。

不便なところ:専用の充電ケーブルが必要

僕が持っているのは初期に買ったモデルで、充電には専用のマグネット式ケーブルが必要です。スマホやパソコンと同じUSB-Cケーブルでは充電できないので、出先でケーブルを忘れると困ります。

今はUSB-Cに対応したType-C版も出ています。これから買うなら、ケーブルを1本にまとめられるType-C版も候補になります。すでに通常版を持っている人向けには、USB-Cで同期できる別売りのMagBridge Type-Cケースもあります。

ケーブル以外に、不満は特にありません。本体の定価は今回比べた中でいちばん手ごろで、容量も僕の使い方では必要十分です。

すでに動画や音声をたくさん抱えている人にも

棚に並んだ動画や録音データの箱がベルトコンベアで運ばれ、字幕の帯と文書になって出てくるボクセルアート

AIボイスレコーダーは「これから録るもの」の話になりがちです。でもNottaは、手元にある動画や音声のファイルを取り込んで文字起こしすることもできます。僕が200本以上の動画を処理できたのも、この機能があったからです。

文字起こしはSRTファイルとして書き出せます。SRTは、動画編集ソフトで字幕として読み込める形式です。話した内容をすべて字幕にする「フルテロップ」の下書きにも使えます。

なので、次のような人にも向いていると思います。

  • 撮りためた動画や録音を、まとめて文字にしたい人
  • 動画編集で、字幕やテロップを入れる作業に時間がかかっている人
  • 会社で研修や社内向けの動画を管理していて、内容を検索できるようにしたい担当者

Memoで録った音声も、取り込んだ動画も、同じNottaの中で扱えます。これから録るものと、すでにあるものを一か所にまとめられるのが、Nottaの強みです。

電話も録れる

Notta Memoには、対面の会話を録るモードと、電話を録るモードがあります。本体の物理スイッチで切り替えます。

PLAUD NOTE Proも電話を録れますが、こちらは対面か通話かを自動で判別します。Soundcore WorkとNotePin Sは、対面での録音向けの製品です。電話の記録も1台で済ませたいなら、Notta MemoかPLAUD NOTE Proが候補になります。

録りながら文字が出る

Notta Memoは、録音しながら文字起こしを表示できます。58言語のうち23言語はリアルタイム翻訳にも対応していて、2か国語が混ざった会話も扱えます。

ただ、正直に言うと、僕はこの機能をあまり使っていません。会議や打ち合わせの最中は話に集中したいので、文字を追うことはほとんどないからです。録音して、終わってから文字起こしと要約を読む。Nottaは録音後の文字起こしも速いので、リアルタイムでなくても待たされる感覚はあまりありません。僕にとっては「あれば便利だけど、必須ではない機能」です。

その場で字幕のように確認したい人や、外国語が混ざる会話を扱う人には便利な機能だと思います。

競合製品と比べてみる

今回比べるのは、カード型・身につけるタイプの主なAIボイスレコーダー4台です。

本体の比較

項目 Notta Memo PLAUD NOTE Pro PLAUD NotePin S Soundcore Work
メーカー Notta PLAUD PLAUD Anker
カード型 カード型 身につける小型 身につける小型(充電ケース付き)
定価(税込) 23,500円(Type-C版 25,500円) 30,800円 28,600円 24,990円〜
重さ 約28g 30g 17.4g 約10g(ケース込み約48g)
マイク MEMS4基+骨伝導1基 MEMS4基+VPU MEMS2基
集音の目安 360° 最大5m 半径5m程度
録音時間 約30時間 最大50時間 20時間 単体8時間、ケース込み32時間
容量 32GB 64GB 64GB 8GB/64GB
電話の録音 ○(スイッチで切り替え) ○(自動で判別) ×(対面向け) ×
画面 AMOLED
防水・防滴 IPX4
PCとの有線同期 ○(Type-C版・MagBridge)

PLAUDは時期によってセール価格が表示されます。

本体だけを比べると、録音時間・容量・集音距離はPLAUD NOTE Proが頭ひとつ抜けています。身につけて使うならNotePin SとSoundcore Workが軽く、特にSoundcore Workは約10gと圧倒的です。Notta Memoは、定価の安さとPCへの有線同期が目立ちます。

文字起こしサービスの比較

項目 Notta PLAUD Soundcore Work
本体購入者の無料枠 毎月300分 毎月300分 毎月300分
主な有料プラン Premium Pro Pro
有料プランの毎月の上限 1,800分(30時間) 1,200分(20時間) 1,200分(20時間)
年額(税込) 14,220円(年払い・月1,185円) 16,800円 15,980円
対応言語 58言語 112言語以上 150言語以上
要約テンプレート 30種類以上+自作できる 10,000種類以上
本体以外の取り込み 動画・音声ファイル、Web会議
字幕用の書き出し SRT
ClaudeなどのAIとの連携(MCP) 開発元が公開(公式サイトには未掲載) 公式に提供

無料枠はどれも毎月300分で同じです。差がつくのは有料プランで、Nottaは年額がいちばん安いのに、毎月の上限は1.5倍の30時間あります。上限まで使い切った場合の1時間あたりの金額にすると、差がはっきりします。

有料プランで、文字起こし1時間あたりいくら?年額 ÷(毎月の上限時間 × 12か月)で計算
NottaPremium約40円Soundcore WorkPro約67円PLAUDPro70円

毎月の上限まで使い切った場合の計算です。使う時間が短ければ、1時間あたりの金額は上がります。料金は2026年9月10日時点の各社公式サイトより。

表で見る
サービス年額(税込)毎月の上限1時間あたり
Notta14,220円30時間約40円
Soundcore Work15,980円20時間約67円
PLAUD16,800円20時間70円

毎月の文字起こしが20時間に収まるなら、どれを選んでも大きな差はありません。セミナーや講義、長い会議を毎月たくさん文字にするなら、Nottaのほうがランニングコストを抑えやすくなります。

料金・無料枠・仕様は変わることがあります。購入前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

ClaudeやChatGPTから、録音を直接呼び出せるか

最近、議事録や録音のサービスで「MCP」への対応が増えています。MCPは、ClaudeやChatGPTなどのAIから、ほかのサービスのデータを直接読みにいける仕組みです。対応していれば、AIに「先週の打ち合わせで決まったことをまとめて」と頼むだけで、録音の文字起こしを探して答えてくれます。

MCPって何やねん、をもう少しだけ

MCP(Model Context Protocol)は、AIとほかのサービスをつなぐための共通ルールです。サービス側がこのルールに対応すると、Claudeなどのアプリに「コネクタ」として追加でき、AIがそのサービスのデータを検索・取得できるようになります。

2026年9月10日時点で、各社の公式情報を確認した結果はこうです。

サービス MCP対応 できること
PLAUD 公式に提供 Claude・ChatGPTなどから、録音の検索、話者・時刻つきの文字起こしや要約の取得
Notta 開発元がMCPを公開(公式サイトには未掲載) 自分のパソコンで動かす形式。録音の一覧・検索・閲覧など
Soundcore Work 見当たらず 外部連携はNotionのみ

このほか、Otter.ai、Rimo Voice、Fireflies.ai、Granola、tl;dvも公式のMCPを出しています。

Nottaの場合、公式サイトの連携一覧にはまだ載っておらず、Claudeのアプリにコネクタとしてすぐ追加する形でもありません。設定に少し手間がかかるので、AIと組み合わせて録音を使い倒したい人は、PLAUDのほうが今は手軽です。僕自身はまだ使っていないので、試したら別の記事で書きます。

用途別に選ぶなら

迷ったときの選び方上から順に見て、当てはまったところで止まる
撮りためた動画やZoomの会議も、まとめて文字にしたい?はいNotta Memoファイル取込・SRT書き出しいいえ大人数の会議を離れて録りたい、電池持ちを最優先したい?はいPLAUD NOTE Pro最大5m・最大50時間いいえClaudeやChatGPTから、録音を手軽に呼び出したい?はいPLAUD公式のMCPありいいえ電話は録らない。一日中身につけて使いたい?はいNotePin S/Soundcore Workいいえどれでもなければ、本体が手ごろなNotta Memo。まずはNottaの無料プランで1本試してみる

どれか1台が一番、という図ではありません。録ったあと何に使うかで選ぶための目安です。

表で見る
質問「はい」なら
撮りためた動画やZoomの会議も、まとめて文字にしたいNotta Memo(動画ファイルやWeb会議も同じNottaで扱える)
大人数の会議を離れた場所から録りたい、電池持ちを最優先したいPLAUD NOTE Pro(集音は最大5m、録音は最大50時間)
ClaudeやChatGPTから、録音を手軽に呼び出したいPLAUD(公式のMCPを提供)
電話は録らず、一日中身につけて使いたいPLAUD NotePin S、またはSoundcore Work
どれにも当てはまらない本体が手ごろなNotta Memo。まずはNottaの無料プランで1本試す
重視すること 候補 理由
録った音声を文字起こし・要約・翻訳まで一か所で扱いたい Notta Memo 録音も動画もWeb会議も、同じNottaにまとまる
撮りためた動画・音声をまとめて文字にしたい、字幕を作りたい Notta Memo ファイル取込とSRT書き出しがある
月に何十時間も文字起こしする Notta Memo 有料プランの上限が30時間で、年額も安い
大人数の会議を離れた場所から録りたい、電池持ちを重視 PLAUD NOTE Pro 集音は最大5m、録音は最大50時間
ClaudeやChatGPTから録音を手軽に呼び出したい PLAUD 公式のMCPがある
一日中身につけて会話を残したい PLAUD NotePin S/Soundcore Work 軽くて、身につけて使う作り
電話は録らず、とにかく小さく軽くしたい Soundcore Work 本体約10g、防滴IPX4

買う前に気をつけたいこと

  • 文字起こしの精度は、録音環境や話し方で大きく変わります。公称値は良い条件での数字です
  • 大事な議事録は、AIの出力をそのまま使わず、元の音声と照らし合わせて確認しましょう
  • Notta Memo Type-C版の録音時間は、公式ページに2つの数字が載っています。長時間録る予定なら、購入前に確認しておくと安心です
  • 録音するときは、相手に一言伝えてからにしましょう

結論

録音機械としての性能だけを比べると、PLAUD NOTE Proのほうが上の項目は多いです。大人数の会議を離れた場所から録りたい人や、電池持ちを最優先する人には、PLAUDのほうが合うと思います。

それでも僕がNotta Memoを使っているのは、会議も、Zoomも、動画も、全部を同じNottaにまとめられるからです。録音はMemo、スマホは普段どおり。録ったものは、ほかのデータと一緒にNottaで文字起こし・要約・翻訳まで進められます。

すでに動画や音声をたくさん抱えている人、動画編集や社内の動画管理を担当している人、そして対面の会議や打ち合わせも記録したい人なら、Notta Memoは十分に候補になると思います。本体の定価は今回比べた中でいちばん手ごろで、AIボイスレコーダーを初めて使う人には必要十分な性能です。

まだ文字起こしAIを試したことがないなら、まずはNottaの無料プランで、手元の録音や動画を1本文字起こししてみてください。それだけでも、使い勝手はかなり分かると思います。

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本記事の仕様・料金は2026年9月10日時点で各社公式サイトを確認したものです。提供内容は変更される可能性があります。