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やべーーー!!!こんなにAIに使っちゃってんじゃーん!

AIの課金額をちゃんと合計してみて、最初に出てきた感想がこれでした。

これまでは、あえて見ないようにしていたんですよね。

ChatGPTに100ドル。Claudeに100ドル。Cursorに60ドル。さらにGeminiとNotta。Cloudflareは無料で、CodexとClaude Codeはほかの契約に含まれています。

全部を合計すると、毎月260ドル+5,408円です。

1ドル150円で仮に計算すると、月44,408円。年間では532,896円になります。ここに249.99ドルで買い切ったSuperwhisperもあります。

……AI課金貧乏、あり得るのでは?

左に「AI課金貧乏はあり得るのか!?」の見出し、右に請求書とAIツールに囲まれて作業する骸骨風のボクセルはなげるげ

はなげるげの「そうび」を並べてみる

まず、現在の契約を整理します。

サービス 契約内容 僕の主な用途
ChatGPT 月額100ドル 記事の構成、下書きの壁打ち、調べもの
Claude 月額100ドル 文章の相談、長い資料の読み込み
Claude Code Claudeに含まれる ブログの開発、デザイン、公開作業
Codex ChatGPTに含まれる 開発の実装、コードレビュー
Cursor 月額60ドル 開発の実装
Gemini 月額2,900円 調査、長文整理、動画関係の作業
Notta 月額換算2,508円 会議、音声メモ、動画の文字起こしと整理
Superwhisper 249.99ドルの買い切り AIへの長い指示、記事の下書き
Cloudflare 月額0円 このブログの公開、ドメイン接続、配信

こうして並べると、なかなかの装備です。

しかも、ChatGPTとClaudeとGeminiは「調べる」「文章を書く」という部分が重なっています。Claude Code、Codex、Cursorも、広い意味ではすべて開発に使う道具です。

正直、無駄が一切ないとは言えません。

では、ほかの人はどのくらい払っているのでしょうか。

一般的な「普通」は、無料か1サービスだった

最初に分かったのは、誰を対象にするかで平均がまったく違うことです。

米PNC銀行がクレジットカードとデビットカードの決済を分析したところ、2026年5月時点で生成AIへ課金していた世帯は2.2%。その契約世帯が使っていた金額は、平均月31ドルでした。一般世帯まで含めれば、まだ「AIには1円も払っていない」が圧倒的な多数派です(PNC Consumer Health Check)。

一方、AIを利用している米国の消費者だけに聞いたGoodwaterの調査では、46%が少なくとも1つへ課金し、22%が複数のAIを契約していました。毎日AIを使う人に限ると、課金率は57%まで上がります(Goodwater 2026 US Consumer Survey)。

「2.2%しか払っていない」と「46%が払っている」。ずいぶん違います。

これは調査がおかしいのではなく、前者は銀行利用者の決済、後者はAI利用者へのアンケートだからです。つまり、世の中全体では課金していない人が多い。でも、AIを日常的に使う人の中では、有料プランも珍しくなくなっています。

日本のITエンジニアでも、平均は月5,776円

日本では、FindyがIT・Webエンジニア605人を対象に調査しています。

AIツールへ個人で課金していた人は47.1%。課金額の平均は月5,776円でした。課金率が高かったのはChatGPT、Claude、Cursorです(Findy調査)。

別のITエンジニア375人への調査では、課金している人は57.8%。最も多い価格帯は月2,000〜4,000円で、月8,000円以上を払う人は18.9%でした(フリーランスボード調査)。

僕の月44,408円は、Findy調査の平均と比べて約7.7倍です。

日本のIT・WebエンジニアのAI課金平均月5,776円と、はなげるげの月44,408円を比較した棒グラフ

※僕の金額は1ドル150円で仮換算。調査対象や集計方法が異なるため、厳密な同条件比較ではありません。

数字だけを見れば、完全にヘビーユーザーです。

ただ、開発者の中では、高額プランを重ねて使う人も増えています。米YipitDataの電子レシート分析では、Cursor契約者の21.4%が月100〜200ドルのClaude Maxも契約していました。34.6%は月20ドルのClaude Proも契約しています(YipitData)。

一般的ではない。でも、開発や制作でAIを大量に使う人の世界では、僕だけが突然変異というわけでもなさそうです。

みんな、何のために課金しているのか

Deloitteの米国調査では、生成AIの主な用途として、文章の作成・編集、調査、情報の要約、難しい内容の説明、メモなどが挙げられています。

無料ユーザーが課金しない理由は、「無料版で十分」が50%、「使う頻度が低い」が20%、「価格が理由」が17%でした(Deloitte 2025 Connected Consumer)。

つまり、無料か有料かを分けるのは、「どのAIが一番賢いか」だけではありません。

毎週繰り返す仕事があるか。無料版の上限や機能で、本当に困っているか。

ここが大きそうです。

Xには「上位プランを買いすぎていた」という人もいた

実際の利用者はどう感じているのか。Xも調べました。

ソフトウェア開発者のJorge Castillo氏は、月200ドルのCursorプランをやめ、月100ドルのClaude Codeへ移行。1か月使っても一度も上限に達しなかったとして、「必要以上に払っているかもしれない」と投稿しています(Xの投稿)。

逆に怖いのが、追加クレジットやAPIなどの従量課金です。

Marc-André Moreau氏は、Cursorで24時間に120ドルを使い、数分で5,730万トークンの急増があったと投稿しています。本人も、何が大きな消費を引き起こしたのか分からないと書いていました(Xの投稿)。

固定月額なら、毎月の上限は分かります。でも従量課金は、裏側で長い資料や大量のコードを読み込むと、短時間で金額が増えることがあります。

AI課金貧乏になるとしたら、月20ドルのサブスクを一つ契約した瞬間ではありません。

  • 似た用途のAIを、解約できずに積み上げる
  • 上限へ当たる前から、念のため上位プランへ移る
  • 従量課金の上限や通知を設定しない
  • 何が完成したかを確認せず、「便利な気がする」で払い続ける

この積み重ねが危ないのだと思います。

小さなAIの契約箱が積み上がり、財布を圧迫して困っているボクセルのはなげるげ

僕はAIを買っているのではなく、人手を借りている

それでも、僕がここまで課金しているのには理由があります。

僕はエンジニアではありません。

それでも、このブログを自分で開発し、デザインし、記事を書き、画像や動画を作り、公開まで進めています。そのほかにも、会議の記録、資料の整理、リサーチ、勉強、日々の細かな作業があります。

本来なら、それぞれ得意な人へお願いする仕事です。

  • 動画編集者へ、素材の整理や編集をお願いする
  • ライターや編集者へ、記事の構成と文章を相談する
  • エンジニアへ、ブログの開発や修正を依頼する
  • 秘書へ、会議や記録を整理してもらう
  • 先生へ、知らないことを何度でも質問する

人へ時給を払ってお願いする。外注する。秘書や先生に来てもらう。

僕にとってAIへの課金は、それに近い感覚です。

文章、動画、開発、調査、記録の作業台にいるAIの仲間たちと、一緒に仕事を進めるボクセルのはなげるげ

文章に詰まったら相談する。知らない言葉が出たら、その場で聞く。長い資料を一緒に読む。頭の中だけでは持ちきれない情報を記録し、あとから探せる形へ整えてもらう。

人を一人雇ったら、その人にも得意不得意があります。AIも同じで、文章の相談はClaude、実装はClaude CodeやCodex、作業しながらの開発はCursor、文字起こしはNotta、音声で長く指示するときはSuperwhisper、と役割を分けています。

だから契約数が増えました。

もちろん、AIは本当の従業員ではありません。

間違えます。責任も取ってくれません。こちらが指示しなければ、やるべき仕事にも気づきません。特に会計や外部へ公開する情報は、最後に自分や専門家が確認する必要があります。

それでも、横で一緒に手を動かし、考え、記録してくれる相手がいる。そのおかげで、僕一人では止まっていた仕事が進みます。

体力と脳のリソースも、AIに補ってもらっている

僕は、体力で全部を押し切れるタイプではありません。

一日に使える体力も、集中力も、覚えておける量も限られています。やりたいことがたくさんあっても、調べて、覚えて、作って、確認するところまで一人で進めると、途中で動けなくなります。

AIが助けてくれるのは、作業時間だけではありません。

考えかけの内容を残しておく。長い会話や資料から、必要な部分を探す。次に何をすればよいか整理する。忘れたことを、もう一度説明してもらう。

自分の脳だけで抱えなくてよくなる。それだけでも、僕にとってはかなり大きな意味があります。

月4万円を回収するには、何時間助けてもらえばいいのか

では、この課金をどのくらい使えば「元を取った」と考えられるのでしょうか。

1ドル150円で月44,408円とした場合、自分の1時間の価値を5,000円と考えるなら、月に約8.9時間。3,000円なら約14.8時間です。

自分の1時間の価値 月に取り戻したい時間
3,000円 約14.8時間
5,000円 約8.9時間
10,000円 約4.4時間

これは「AIを開いていた時間」ではありません。

外注しなくて済んだ作業、完成まで進められた記事や機能、短くできた調査時間など、実際の成果で考える必要があります。

逆に、AIを何時間触っていても、比較して遊んでいるだけで仕事が完成していなければ、回収したことにはなりません。

この「仕事で回収できているか」という見方は、第2回でも「仕事で使っているなら、収入との比率ではなくROIで見る」として出てきます。個人の趣味としての課金と、仕事の道具としての課金は、物差しが違います。

では、僕の使い方はクレイジーなのか

金額だけを見れば、かなりクレイジーです。

日本のIT・Webエンジニア平均の約7.7倍。一般的な有料AIの月20ドルプランを、何個も積み上げた金額です。

でも、使い方までクレイジーかと聞かれると、僕はそうは思っていません。

僕は、AIに詳しい人になるためだけに契約しているわけではありません。

動画を編集する。文章を書く。調べる。勉強する。会計作業を整理する。コンテンツを作る。そして、エンジニアではない僕が、このブログを開発して公開する。

こうした仕事を一人で進めるために、必要な人手を借りています。

そして今は、このブログや仕事の仕組みを作っている途中です。何もないところから大枠を組み立てる時期なので、AIを特に多く使っています。

土台ができれば、毎月ここまでガンガン使わなくなるかもしれません。そのときは、上位プランを下げたり、役割が重なるサービスを解約したりすればいい。

高いプランへ入ったら、ずっと守り続けなければいけないわけではありません。

必要な時期には、しっかり使う。大枠ができたら、見直す。

AI課金貧乏にならないために必要なのは、何が何でも安いプランを選ぶことではなく、何を手伝ってもらうために払っているのかを、自分で説明できることなのだと思います。

正直、これだけお金をかけて儲かっているのか?と聞かれたら、答えはNoです。

ただ、普通に生活するには困らないくらいにはなっています。そして、時間的な余裕もかなり生まれました。

ところが、時間に余裕ができたはずなのに、できていないことはむしろ増えています。

これは少し矛盾して聞こえるかもしれません。

AIのおかげで、以前なら諦めていた仕事にも手をつけられるようになりました。文章も、動画も、調査も、開発も進められる。できることが増えた結果、やることまで爆増したんです。

AIが作業を手伝ってくれても、僕自身のマンパワーには限りがあります。確認する。優先順位をつける。何をやめるか決める。次にどちらへ進むか判断する。

作れるものが増えれば、そのぶん判断と決断の件数も膨大になります。そこはAIに丸投げできません。

どの方向に舵を切るのか。最終的に決めるのは、人間ですからね。

おそらく、今作っているブログや仕事の大枠ができれば、AIをここまでガンガン使う時期も落ち着くと思います。そのときは、契約やプランをまた見直します。

僕のAI課金は、一般的ではありません。

でも今の僕にとっては、体力と脳のリソースを補い、一人ではできなかった仕事を前へ進めるためのコストです。

AIにここまでお金をかけて、貧乏にはならずに済んでいる、はなげるげでした。

次回:じゃあ、いくらまでなら「普通」なのか

ここまで書いて、ひとつ気づいたことがあります。

「平均の7.7倍」は事実です。でも、月4万円が多いのか少ないのかは、本当は収入との比率で見ないと分かりません。手取り30万円の人の4万円と、手取り100万円の人の4万円は、家計への重さがまったく違うからです。家賃と同じですね。

そこで次回は、家賃の目安や50/30/20ルールといった家計の一般的な目安をもとに、「AI課金は手取りの何%までなら普通なのか」を計算します。その場で判定できるチェッカーも、記事の途中に置きました。


本記事の料金・調査データは2026年8月31日時点で確認した内容です。ドル建てサービスの実際の支払額は、為替レート、消費税、カード会社の海外事務手数料などによって変わります。年払いの料金は一括で請求されます。Claude CodeとCodexの「追加料金なし」は、各契約プランの利用枠に含まれるという意味であり、利用上限がないことを示すものではありません。

Xや掲示板上の体験談は投稿者本人の自己申告であり、一般的な利用額を示すものではありません。