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このブログは、Cloudflare(クラウドフレア)というサービスを使って公開しています。
……と言われても、普通はよく分かりませんよね。私も少し前まで、
- 「名前は聞いたことがあるけど、何をしている会社なの?」
- 「サーバーなの? セキュリティの会社なの?」
- 「無料でWebサイトを公開できるって、どういうこと?」
という状態でした。そこで今回は、Webサイトを作ったことがない人にも伝わるように、私が実際に使って分かったCloudflareの正体を整理します。
難しい言葉はできるだけ使いません。どうしても出てくる横文字は、折りたたみの中と記事の最後の用語集に隔離しました。「何やねん」と思ったところだけ開いてください。

そもそも、Webサイトはどこに置かれているのか
ブログや会社のホームページは、何もない空中に浮かんでいるわけではありません。
作った文章や画像のデータを、インターネットにつながったコンピューターへ置いておく必要があります。誰かがサイトを見に来たら、そのコンピューターがデータを相手へ送る。この「データを置いて、見に来た人へ届けてくれるコンピューター」が、いわゆるサーバーです。
ただ、自宅に専用コンピューターを用意して24時間動かし続けるのは大変です。そこで普通は、サーバーを貸してくれる会社と契約します。これが「レンタルサーバー」。WordPressでブログを作ったことがある人なら、エックスサーバーやConoHa WINGを思い浮かべると分かりやすいと思います。
Cloudflareもサーバーを貸してくれる会社なの?
ものすごく簡単にいえば、それでも間違いではありません。ただし、仕組みが少し違います。
普通のレンタルサーバーは、どこかにある建物の一室を借りるイメージ。一方のCloudflareは世界中にたくさんの拠点を持っていて、見に来た人へできるだけ近い拠点からデータを届けます。
東京にしか店舗がないお店と、全国チェーンの違いに近いです。東京だけなら遠くの人へ届けるのに時間がかかる。全国にあれば、その人の近所の店舗から届けられる。Cloudflareは、この「世界中にある配達拠点」を企業や個人へ貸している会社です。
「CDN」とか何やねん、という人へ(開かなくても先へ進めます)
Cloudflareはもともと、別の場所に置かれているWebサイトを、速く安全に届けるお手伝いを得意とする会社でした。サイトと見る人の間に入って、表示を速くしたり、危険なアクセスから守ったりする。この仕組みを専門用語でCDNといいます。
今すぐ覚える必要はありません。「サイトのデータを、近くの拠点から代わりに届けてくれる仕組み」くらいでOKです。
ややこしいのは、今のCloudflareが「配達を手伝うだけの会社」ではなくなっていることです。今ではCloudflareの中にサイトを置いたり、プログラムを動かしたり、画像を保存したりできます。料理でいうと、昔は「完成した料理を届ける配達会社」、今は調理場も倉庫も注文記録も貸してくれる会社。「結局何の会社なの?」の答えが分かりにくいのは、これが理由です。
私がCloudflareを使ってみた理由
理由はかなり単純で、AIと相談しながら、自分でWebサイトや小さなツールを作ってみたかったからです。
以前なら、サイトを作るにはプログラミングを勉強して、サーバーを理解して、たくさんの設定を自分でやる必要がありました。でも今は、AIに「こういうブログを作りたい」「この部分を直して」「公開に必要な設定を教えて」と相談しながら作れてしまいます。プログラミングに詳しくない人がAIに手伝ってもらいながら作ることを「バイブコーディング」と呼んだりします。このブログも、その方法で作っています。
そして、AIと一緒に作ったサイトをほとんどお金をかけずに公開できる場所として選んだのがCloudflareでした。
レンタルサーバーやVercelとは何が違うの?
細かい性能ではなく「どんな人に向いているか」で比べます。
| サービス | どんなもの? | 向いている人 |
|---|---|---|
| レンタルサーバー | WordPressなどを動かす場所を借りる | 難しいことをせず、ブログを書くことに集中したい人 |
| Vercel | 作ったサイトやアプリを簡単に公開できる | Web開発の経験がある人、チームで開発する人 |
| Cloudflare | 公開・保存・ドメイン管理までまとめて使える | AIと一緒に、安くいろいろ作ってみたい人 |
どれが一番優れている、という話ではありません。WordPressの管理画面から記事を書ければ十分なら、レンタルサーバーのほうが簡単です。私のように「費用をかけず、AIと相談しながらいろいろ作ってみたい」なら、Cloudflareはかなり面白い選択肢です。
Workers・D1・R2って何?
Cloudflareの管理画面を開くと、初めて見る名前が大量に並んでいます。Workers、D1、R2。……知らんわ、という並びですが、大丈夫です。今は名前を覚えなくていいです。
「サイトを動かす場所も、情報を記録する場所も、画像を置く倉庫も、ぜんぶCloudflareの中に用意できる」——これだけ分かれば十分です。このブログは今、Workersという仕組みで公開されています。
もう少しだけ中身を知りたい人へ
このブログで使う(予定含む)ものだけ、普通の言葉に置き換えるとこうなります。
| Cloudflareでの名前 | 簡単にいうと | このブログでの役割 |
|---|---|---|
| Workers | サイトを動かす場所 | ページを作って、読者へ届ける(今ここ) |
| D1 | 情報を記録する場所 | 記事などのデータを保存する(これから) |
| R2 | ファイルを置く倉庫 | 画像や3Dデータを保存する(これから) |
本当に無料で使えるの?
このブログは、記事を書いている時点で0円で動いています。Cloudflareには無料で使える範囲が用意されていて、個人ブログや小さなサイトなら、しばらく無料で試せます。
もちろん、アクセスが激増したり大量の動画を置いたりすれば料金が発生する可能性はあります。ただ、始めた瞬間から毎月大きな費用がかかるものではありません。
私が別に払ったのは、このブログの住所にあたる「hanageruge.com」の購入代(年数千円)だけ。無料の土地は借りられるけど、表札だけは自分で買う、みたいなものです。
このブログがhanageruge.comになるまで
このブログは最初、Cloudflareから一時的に割り当てられた長いURLで公開していました。覚えにくいので、「hanageruge.com」という自分専用の住所をつなぐことに。AIに教えてもらいながら設定したら、作業自体は思っていたより簡単に終わりました。
ところが、そのあとで不思議なことが起きました。スマートフォンでは新しいブログが表示されるのに、自宅のMacでは前のサイトが表示され続けたのです。
原因は、「この住所に行くとこのサイトが表示される」というインターネット上の案内情報が、世界中へ行き渡るまでに時間がかかっていたこと。私はこの現象を知っていたので「あー、アレね」と待てましたが、知らないと「設定を失敗した!」と思って、あちこち触りたくなるはずです。
初めてドメインをつなぐ人、サイトを引っ越しする人へ。切り替え直後に古いページが表示されても、失敗ではありません。何も触らず、数時間だけ待ってみてください。たいていそれで直ります。
「DNS」とか、また横文字きたな、という人へ
この住所案内の仕組みをDNSといいます。名前は難しそうですが、役割は住所録やカーナビに近いものです。
引っ越しをしても、すべてのカーナビへ新しい住所が同時に届くわけではありません。それと同じで、サイトの引っ越し直後は「新しい案内を受け取った端末」と「古いメモを見ている端末」が混在します。だから一時的に、スマホでは新サイト、自宅のMacでは旧サイト、という状態になっていました。
AIが古い情報を教えてくる問題
Cloudflareについて調べると、「Pages」という名前がよく出てきます。今のCloudflareでは「Workers」という名前も出てくる。どちらもサイトを公開する機能に見えるので、私はここでかなり混乱しました。……意味不明。
種明かしをすると、昔はPagesが主役で、今から始めるならWorkersが推奨、という世代交代がありました。インターネットには古い時代の解説記事がたくさん残っていて、AIもそれを元に昔のやり方を案内してくることがあります。
なので私はAIに作業を頼むとき、「現在の公式情報を確認してから手順を考えて」と伝えるようにしています。これはCloudflareに限らず効きます。AIは自信満々に説明してくれますが、その情報が今も正しいとは限らないので。
正直な話:怖くないの?
ここまで読んで、「AIに聞きながら、よく分からないままサーバーだのDNSだのを触るの、怖くない?」と思った人がいるかもしれません。
いや、怖いんですよ。
でも、怖さを知らないままガンガン進んでいくほうがもっと怖い。だから私は、かなり慎重に進めています。何が起きるか分からない操作の前には手を止めて、AIに質問して、納得してから触る。その慎重さの中身も、この連載で都度書いていきます。
セキュリティの話(これってマジで大丈夫なん?問題)は、この連載の第3回でがっつりやる予定です。
今回出てきた言葉
最後に、今回出てきた横文字だけ整理します。まとめて引けるはなげるげのAI用語辞典も作ったので、忘れたらそちらでどうぞ。
- サーバー:Webサイトの文章や画像を置いて、見に来た人へ届けるコンピューター
- Cloudflare:サイトを速く安全に届ける仕組みや、サイトを動かす場所を貸してくれる会社
- CDN:サイトのデータを、見る人に近い拠点から届ける仕組み。今すぐ覚えなくて大丈夫
- ドメイン:「hanageruge.com」のような、インターネット上の住所
- DNS:ドメインを手がかりに、どのサイトを表示するか案内する住所録
- Workers:Cloudflareの中でサイトや小さなプログラムを動かす仕組み
結局、どんな人に向いているの?
Cloudflareは、誰にでもおすすめの万能サービスではありません。普通にブログを書きたいだけなら、WordPressとレンタルサーバーのほうが分かりやすいです。
一方で、
- AIを使って、自分でもWebサイトを作ってみたい
- ブログだけでなく、小さなツールも作ってみたい
- 最初はできるだけお金をかけずに試したい
という人には、かなり面白い遊び場です。私はプログラマーではありません。それでもAIと相談しながら、実際にこのブログを作って、独自ドメインをつないで、公開できました。
この連載のこれから
この連載では、AIと一緒にこのブログを作っていく過程を、初心者の目線で残していきます。成功したことだけでなく、意味が分からなかった言葉、AIに間違った方向へ連れて行かれたこと、実際につまずいた設定も書きます。
- 第2回:とりあえずやってみよう。AIに丸投げして、最初のページをインターネットに公開する
- 第3回:これってマジで大丈夫なん?(セキュリティの話)
この連載は、Web開発初心者の筆者がAIと一緒に実際にブログを作っていく記録です。サービスの仕様や画面は変更される可能性があるため、実際に作業するときはCloudflareの最新情報も確認してください(本文の内容は2026年8月末時点)。